シュミット・ルビン K31カービン/無可動銃 [ミリタリー]
シュミット・ルビンK31カービン購入。無可動実銃です。
K31はスイスが1931年から製造を始めたスイス軍の正式カービン銃です。
最初のモデルM1889ライフルから一貫してストレートプル方式を採用しており、このK31で実用面でも安定した作動を実現しています。
開発史的なものに興味がある方はネットで調べて頂くとして、この入手モデルについてのインプレなどを書いていきます。
尚、無可動実銃を合法的に所持するためにレシーバー等に後加工されていますが、勿論完動品の実銃にはそういう加工はありません。この点もその都度説明はしませんのであしからず。
レシーバー部左側面です。
レシーバー右側面です。コッキングハンドルがあります。ハンドル下にあるレバーはボルトリリースのレバーで、可動銃であればレバーを押し下げたままボルトを引くとボルトが外れる構造になっています。
バットストックにスイス軍刻印があります。ストックの材質はブナ材です。現品は戦後のモデルなのでブナ材ですが1946年以前はウォールナット材が使用されています。色もひと目で違った材質です(赤茶っぽい)。
フロントバンドにはバヨネットラグと叉銃フックがあります。
下面。弾倉は脱着式の6発です。弾倉式なのですが英軍のSMLEと同じく運用としてはマガジン交換ではなく通常のボルトアクションライフルと同じくクリップで装填するのが一般的だったようです。
あと、ストックの右面(ハンドル側)が膨らんでおり、左右非対称であることがわかります。側面の写真をみてもらうとわかりますが、指掛けの位置も左右で前後して溝が彫られています。
レシーバー後部。リング状のものがセフティレバー等の機能を持っています。
レシーバー上面。リアサイトの目盛は1500mまであります。
分解するつもりはなかったのですが、フロントのスイベルが逆に組み付けてあったので分解しました。フロントバンドはヒンジになっているのがわかります。
バレルはフロントに一部を除いてフローティングになっています。
バットプレートはスチールの一枚です。
面白い特徴としてプレート下に貸与された人の名前と番号が表記された紙が入っています。これは多くのK31放出品に観られるみたいですが、国民皆兵の国らしい特徴ですね。ちなみに後継モデルであるStgw.57には予めネームプレートも装備されています。
製造年はレシーバーではなくストックに刻印されています。K31の最終ロットは1958年だそうです。
弾倉です。
マズルキャップを装着。真鍮のキャップにスチールのバネ性でフロントサイトに固定しています。
K31の前のモデルM1911も同様の構造ですが長さが違うので互換性はありません。K11との互換性はありえそうですけれど・・・?
スリングを装着。スリングにはスチールのフックが無いタイプもありますが、フックがあるタイプは戦後ではないかと推測しています。現品は1955年製です。※1944年製でフック付きを確認しました。(追記:2015.7.8)
スイス軍の山岳リュックにK31を差してみました。スイス軍山岳部隊では戦後このリュックでスキー移動などを行っていたようです。
ただ、一見便利そうですがのちのリュックでは銃用のポケットは廃止されていますので、使い勝手になにか不具合があったのかもしれません。スイス軍のマラソン「ヴァッフェンラウフ」では銃を背負って走るのですが、そういうイベントで使われている写真もみかけます。運ぶには良いけど即応性に問題があったのかも、と想像しております(結構抜きにくいので)。
いつもより写真多めですが、K31は好きな銃なので嬉しさ故です(笑)
スイス軍の銃はブルーイングも軍用銃ながら綺麗ですし、加工も良いのでみていて惚れ惚れします。さすが精密機械の国だなぁと勝手に感心します。
<6.14追記>
Stgw.57と全長を比較してみました。
ほぼ同じ長さというのが意外でした。実測ですがK31は約1100ミリです。
K31のクリーニングキットです。メッシュの網はスラグを取るためのものかと思います。ミラーも付属していますが、同様の物がStgw.57のクリーニングキットにも付属しているのが面白いですね。
K31はスイスが1931年から製造を始めたスイス軍の正式カービン銃です。
最初のモデルM1889ライフルから一貫してストレートプル方式を採用しており、このK31で実用面でも安定した作動を実現しています。
開発史的なものに興味がある方はネットで調べて頂くとして、この入手モデルについてのインプレなどを書いていきます。
尚、無可動実銃を合法的に所持するためにレシーバー等に後加工されていますが、勿論完動品の実銃にはそういう加工はありません。この点もその都度説明はしませんのであしからず。
レシーバー部左側面です。
レシーバー右側面です。コッキングハンドルがあります。ハンドル下にあるレバーはボルトリリースのレバーで、可動銃であればレバーを押し下げたままボルトを引くとボルトが外れる構造になっています。
バットストックにスイス軍刻印があります。ストックの材質はブナ材です。現品は戦後のモデルなのでブナ材ですが1946年以前はウォールナット材が使用されています。色もひと目で違った材質です(赤茶っぽい)。
フロントバンドにはバヨネットラグと叉銃フックがあります。
下面。弾倉は脱着式の6発です。弾倉式なのですが英軍のSMLEと同じく運用としてはマガジン交換ではなく通常のボルトアクションライフルと同じくクリップで装填するのが一般的だったようです。
あと、ストックの右面(ハンドル側)が膨らんでおり、左右非対称であることがわかります。側面の写真をみてもらうとわかりますが、指掛けの位置も左右で前後して溝が彫られています。
レシーバー後部。リング状のものがセフティレバー等の機能を持っています。
レシーバー上面。リアサイトの目盛は1500mまであります。
分解するつもりはなかったのですが、フロントのスイベルが逆に組み付けてあったので分解しました。フロントバンドはヒンジになっているのがわかります。
バレルはフロントに一部を除いてフローティングになっています。
バットプレートはスチールの一枚です。
面白い特徴としてプレート下に貸与された人の名前と番号が表記された紙が入っています。これは多くのK31放出品に観られるみたいですが、国民皆兵の国らしい特徴ですね。ちなみに後継モデルであるStgw.57には予めネームプレートも装備されています。
製造年はレシーバーではなくストックに刻印されています。K31の最終ロットは1958年だそうです。
弾倉です。
マズルキャップを装着。真鍮のキャップにスチールのバネ性でフロントサイトに固定しています。
K31の前のモデルM1911も同様の構造ですが長さが違うので互換性はありません。K11との互換性はありえそうですけれど・・・?
スリングを装着。スリングにはスチールのフックが無いタイプもありますが、フックがあるタイプは戦後ではないかと推測しています。現品は1955年製です。※1944年製でフック付きを確認しました。(追記:2015.7.8)
スイス軍の山岳リュックにK31を差してみました。スイス軍山岳部隊では戦後このリュックでスキー移動などを行っていたようです。
ただ、一見便利そうですがのちのリュックでは銃用のポケットは廃止されていますので、使い勝手になにか不具合があったのかもしれません。スイス軍のマラソン「ヴァッフェンラウフ」では銃を背負って走るのですが、そういうイベントで使われている写真もみかけます。運ぶには良いけど即応性に問題があったのかも、と想像しております(結構抜きにくいので)。
いつもより写真多めですが、K31は好きな銃なので嬉しさ故です(笑)
スイス軍の銃はブルーイングも軍用銃ながら綺麗ですし、加工も良いのでみていて惚れ惚れします。さすが精密機械の国だなぁと勝手に感心します。
<6.14追記>
Stgw.57と全長を比較してみました。
ほぼ同じ長さというのが意外でした。実測ですがK31は約1100ミリです。
K31のクリーニングキットです。メッシュの網はスラグを取るためのものかと思います。ミラーも付属していますが、同様の物がStgw.57のクリーニングキットにも付属しているのが面白いですね。
2015-06-13 19:02
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