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旧公衆衛生院/港区郷土歴史館 [建築]

 5/2に港区の旧公衆衛生院の建物に行ってきました。
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 この建物の近くに東京大学の医科学研究所がありまして、以前そちらを見学したときにこの建物の周囲には工事用の柵があって『解体されちゃうのかな?』と思っていました。
 ただ、この建物と土地は港区が取得、郷土歴史館として再利用する準備だったようで2018年に無事公開されることになりました。
 すぐにでも見学をしたかったのですが、そのうち感染症対策が始まってしまいなんだかんだとやっと観に行けました。
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 建物は昭和13年に公衆衛生院として建てられました。
 設計は内田祥三で代表的な建物は東京大学本郷キャンパスの安田講堂があります。
 スクラッチタイルやアーチで「内田ゴシック」と呼ばれる様式デザインになっています。
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 正面から入ると吹き抜けのホールになっています。建物の一階は図書閲覧室でしたが、今は骨格標本や歴史資料を展示しています。
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 建物の構造は角ばった「C]の字のような形でホールで左右に別れる階段があります。
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 なかなか面白い構造なのですが、やはりこの吹き抜けのホールが良さを引き出しているのだと思います。ちなみに近くにある医科学研究所の建物も旧公衆衛生院に似ていますが、中には吹き抜けホールはありませんでした。
 あとこの建物の魅力の一つとして講堂があります。
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 きれいに復元されています。先日もCMで使われているのを見ましたが、歴史のある建物はそれだけで絵になりますね。
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 元々は解体して他の建物が建つ計画もあったそうですが、区と区民のみなさんのお陰で歴史的な建物が保存・活用が出来たことは大変ありがたいことです。
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